2022/04/21 11:31

甘味料としてだけでなく、料理や美容健康にもはちみつが注目されています。スーパーなどでは、いろいろな種類のはちみつを見かけることも多くなり、気軽に自分の好きな味を探して口にすることができます。

はちみつ専門店では、驚くほどに種類が多く「こんな味のはちみつもあるんだ!」と驚く人もいるのではないでしょうか。

今回は、そんなはちみつの種類についてご紹介します。また、はちみつの選び方や、通販で購入する時の注意点なども合わせて解説しますので、ご購入の参考にしてみてください。

はちみつとは


ミツバチによって回収された花の蜜が「ハチの蜜」と呼ばれ、はちみつと言います。ミツバチの生息地によって採取・貯蔵される蜜の種類は違い、味や香りも様々です。ビタミン・ミネラルを多く含む粘度の高い液体で、古来は薬用としても用いられていました。

食用として加工されるだけでなく、甘味としてお菓子や料理にも使われています。美容や健康にも注目されますが、天然のはちみつの中には稀にボツリヌス菌が含まれていることがあるので乳幼児は食べられません。

はちみつを作成時に使用される蜜源の種類


はちみつを作成する時に使用される蜜源により、種類が分かれます。これから詳しく紹介します。

さくら
さくらの開花期間が短いことや、天候やミツバチの調子などから取れるのは少量です。種類によって甘みや香りも違いますのでいろいろなさくらはちみつを食べ比べるのも良いでしょう。

れんげ
日本ではポピュラーなはちみつで、くせがなく日本人好みのあっさりした味わいです。そのままなめても美味しいので、疲れた時の甘味としても人気です。

百花蜜
いろいろな花の蜜がブレンドされているので、旨味が凝縮されコクがあり贅沢な味わいです。料理にも使いやすく、就寝前のホットミルクにひとさじの百花蜜を入れて飲むのもおすすめです。

マロニエ
マロニエはトチノキと呼ばれる樹木の花から作られたはちみつです。非常に希少なために最高級品として扱われていますが、国内では雨滝(あめだき)や棚田の上地(わじ)などの山奥に自生しており、やはり生産が少なく結晶ができにくいはちみつです。

はちみつの選び方


はちみつは花の種類によって味や香りが違います。また、国産・海外産など数も多く、天然はちみつだけでなく成分が調整されて販売されているものもあるようです。
ここでは美味しいはちみつを選ぶポイントを6つご紹介します。

産地
日本国内はもちろん、養蜂は世界中で行われています。
土地が違えば花の蜜の濃度も異なるので、風土を反映した特徴的なはちみつができます。国内では長野・北海道が生産量の半分を占めていて、残りの半分は秋田・熊本・青森が生産地となっています。

殺菌力が高く話題のマヌカハニーはニュージーランド産、蜜源が豊富なアルゼンチンは、定置養蜂ではちみつを採蜜するため濃厚でコクがあるのが特徴です。

気軽に料理などに使うのであれば、値段の安い中国産も良いですね。
中国産のはちみつを選ぶ際は、日本国内で充填されている商品を選びましょう。国内で製造されていれば原料の段階で100%分析確認していますので、安全・安心なはちみつを選べます。

メーカー
はちみつの瓶やパッケージ裏のラベルには、はちみつの原産地・原料名、採蜜花名が記載されており、メーカーが記載されています。
できるだけ添加物が含まれていないものが好ましいので、添加物の記載がないメーカーの物を選ぶと良いでしょう。

種類
はちみつは花の蜜の種類だけでなく、加工や精製方法で3つに分かれています。
「純粋はちみつ」は、全国はちみつ公正取引協議会による品質基準をクリアした天然はちみつです。水分量が20%以下と決められており、輸入時に厳しくチェックされています。

加糖はちみつは、水あめや加糖を足してコストを抑えており、値段が手頃で、気軽にはちみつを楽しめますが栄養価は低くなります。
はちみつから香りや匂いや栄養素を取り除いたものが精製はちみつです。こちらは、ドリンクの甘味と使われることが多く濁りが出ないようにしたい時に使われます。

製造方法
蜜をたっぷり貯めた蜂の巣を取り出し、蜜刀で蜜蓋を切り取ったら、遠心分離機に入れます。
遠心分離機を回転させることで、巣に集まったはちみつが液体となって集められます。

温度が低いと取り出しにくいため、季節によっては低温加熱することもありますが、熱を加えてしまうと栄養が壊れてしまうので、温度管理には細心の注意がなされています。

見た目
はちみつは温度が低くなると白く濁ります。これは、はちみつに含まれるブドウ糖が結晶化しており、品質の高い証拠です。
アカシア等、花粉の含有量が少ないはちみつは透明度も高いですが、あまりにも透明度が高いものは加工されているはちみつの可能性が高くなります。

コストパフォーマンス
はちみつは花の種類によって取れる量が違います。
純粋はちみつは、採取時に手間がかかるので加糖はちみつや精製はちみつと比較すると高価になります。ただし、国産の純粋はちみつでも良質でリーズナブルな商品もあります。

通販ではちみつを購入する際のポイント


通販を利用すると、養蜂場直営のショップで美味しいはちみつを購入できます。また、大手通販サイトを利用すれば国内外のはちみつを自由に選べるので、購入する時に迷ってしまいますね。
ここでは、通販ではちみつを購入する際にチェックしたい3つのポイントをご紹介します。

純粋はちみつを選ぶ
おいしいはちみつを選ぶのなら、もちろん純粋はちみつを選びましょう。純粋はちみつは栄養価も高く、はちみつ本来の旨味や香りが凝縮されています。

加糖はちみつや精製はちみつと比較すると値段は高くなりますが、砂糖や添加物の入ったはちみつは美容や健康に良いとは思えません。
はちみつの旨味をしっかり感じたい、はちみつの栄養を求めるのであれば純粋はちみつがおすすめです。

安価なものは選ばない
近年、ミツバチの飼育戸数は増加傾向にありますが、蜜源植物の植栽面積は減少しており国内で生産できるはちみつの量は多くはありません。

そのために純粋はちみつの単価は高くなっています。国産の純粋はちみつは、1kg当たり平均5,000〜6,000円が相場となっています。あまりにも安いはちみつは、はちみつ濃度が低かったり中国産であったりするので注意して選びましょう。

色が濁っているものを選ぶ
結晶化しやすいはちみつの場合には、栄養が壊れない程度の低温で加熱処理されているものがあります。加熱処理すると、はちみつの栄養成分が壊れてしまいますので、できれば非加熱のものを選びましょう。
非加熱のはちみつはスーパーなどでは販売されておらず、蜂蜜園や蜂蜜家直営のお店で手に入ります。

あまりにも透明度が高いはちみつは、高温処理で栄養が壊れてしまっている可能性があります。純度の高いはちみつは、透明度がありながら透き通りすぎない程度に濁りがあります。
黄金色に近く、瓶の向こう側が透き通ってみえない程度のはちみつを選ぶと良いでしょう。

求めるはちみつの特徴に合わせてお店を選ぶ


蜂蜜園によって、はちみつの集め方から精製までの過程は異なります。また、個性的な花のはちみつを扱っているお店もありますので、自分が欲しい味や用途に合わせてのお店選びが大切です。
ここからは、はちみつを販売しているお店の選び方をご紹介します。

コストパフォーマンスを選ぶなら老舗蜂蜜サイト
お菓子や料理など、砂糖の代わりにはちみつを使いたいのであればコスパ重視で選びましょう。
特にお菓子に使う場合には「甘さ」がないとぼんやりした味で美味しさを感じられません。純粋蜂蜜にブドウ糖やショ糖などが含まれている加糖蜂蜜であれば、コスパの高い商品が多いので、価格重視の人にオススメです。

このような、コスパの良いはちみつを選ぶのであれば、自家農園にて自家採蜜・販売までやっている老舗蜂蜜サイトがオススメです。
はちみつの種類が豊富なだけでなく、コストパフォーマンスが良いおいしいはちみつが手に入りますよ。

種類にこだわりたいなら海外産の商品も扱っているサイト
はちみつは蜂蜜園によって味やなめらかさなども違います。
好きなはちみつを見つけるのであれば、いろいろなお店のはちみつを食べてみましょう。蜂蜜園によっては、他のお店では手に入らない個性的なはちみつが手に入ります。

日本で売られているはちみつの90%以上外国産です。国産だけでなく、カナダやルーマニア、アルゼンチンなど、日本とは気候が違う世界各国の提携養蜂場で作られたはちみつは深みやコクの違いを楽しめます。
海外産の商品も扱っているサイトなら、豊富な種類から好きなはちみつを選べます。

パッケージの見た目にこだわりたいならボトルにこだわるサイト
パッケージで味が変わるわけではありませんが、「瓶は始末が大変」「子どもが割ってしまうと危ない」や「テーブルに置いてもお洒落なデザインが良い」「プレゼントに使いたいので見た目にもこだわりたい」のであれば、ボトルデザインにこだわったお店をチョイスしましょう。

見た目が可愛かったりお洒落だったりしたら、毎日食べるのも楽しくなるはず。もちろん、味の保証もある信頼できるお店で購入してください。

まとめ


今回は、はちみつの種類や選び方、購入する際のポイントをご紹介しました。はちみつの蜜源である花や、原産国、原材料などいろいろな選び方があります。

蜜源だけをみても香りや味もわかりませんし、食べ物との相性もあります。この記事を参考に、気になるはちみつはどんどん食べて味わい、好きなはちみつを選んでくださいね。

江戸蜂蜜の生はちみつもぜひお試しください。